先日看護師から保健師へ転職する際の志望動機の書き方についての記事を書きました
今日は看護師から保健師へ職種が変わる転職での自己PRの書き方について
まとめていこうと思います
看護師の経験を活かせる?|看護師から保健師へ転職する際の自己PR
看護師として別の病院や施設への転職であれば
今まで何科の病棟/外来でこんなことを経験してきました!
今までこんな疾患の患者さんをみてきて、こんな処置につくこともできます!
委員会や後輩の指導でこんなことをしてきて、こんな資格を持っていてこんなことができます!
と同じ看護師として自分が経験してきたことの専門性や得意分野をアピールしますよね
転職先も同じ分野の専門職ですから専門的な言葉を用いて自己PRするのが効果的だと思います
一方で、転職で職種が変わるとなると転職後の業務内容も変わるわけですから
転職先から求められるスキルも変わってきます
したがって、看護師→看護師の転職の時とは少し自己PRの方法を変えていかなければなりません
そんなこと言ったって保健師の仕事と病院の看護師業務は全然重なる部分もないし関連づけるのが難しいよ…
と思われてしまうかもしれません
しかし、看護師の仕事ってドラマで見るような“The 看護師”というイメージの業務だけでなく実際はかなり幅広いですよね
患者さんとのコミュニケーションしかり、療養環境の整備しかり…
看護師のマルチな業務を経験してきたあなたには他職種へ転職する際にアピールできるポイントが実はたくさんあるんです!
最後に看護師の長所についてもまとめているので参考にしてみてください!
看護師から母子保健師に転職した私の自己PR実例
救急外来看護師から母子保健師へ転職した私
公衆衛生領域と超急性期の看護、全く違う現場で一見転職の際に活かせる経験やエピソードがあるの?と思われがちですが
看護師として経験してきたこと、身につけてきたことはアピールポイントの宝庫です!
私の実例を挙げてみると…
私は患者さんを目で見て実際に触れて、意識はあるか、会話はできるか、冷汗はないか、脈は触れるのか等様々なことを救急車が到着して処置室に移動するまでの短い時間で観察してきました。
母子の保健師も乳幼児健診や家庭訪問など短い時間で虐待はないか、子どもたちの発達に問題はなさそうか、妊婦さんの言葉の裏に隠されている不安はないかということを観察しなければならないと思います。
したがって救急外来での仕事を通して身につけた“観察力”は母子保健師として働く上でも活かすことができる私の強みだと考えます。
自己PRを考える際、まず転職先が自分にどのような能力を求めているのかを考えます
上記の例では“観察力”に焦点を当てて自己PRを書いてみました
そして次に自分が今まで経験してきた看護師の仕事の中でその能力を具体的にどのように身につけ、保健師の仕事にどのように活かしていくのかということを書いていきます
こんなことでも強みになる?|保健師への転職 自己PR
たとえば「明るく元気で誰とでも仲良くなれるところが私の強みだ!」という人がいるとします
「私は明るく元気で誰とでも仲良くなれます!」とストレートに書くだけでは
転職後、その能力がどのように仕事に活きてくるのかわかりませんよね
明るく元気、誰とでも仲良くできるということはもちろん立派な長所ですが、
その長所をアピールしていく場合、これからの仕事にどのように活かしていくつもりなのかを具体的に述べる必要があります
一例ですが上記の強みをアピールしていくとすると
私の長所は誰とでも円満な人間関係を築くことができるところです。
以前働いていた病棟で若手とベテランの間に壁がありスタッフ間のコミュニケーションがうまくいかない時期がありました。私はチームリーダーとして挨拶運動の推進、業務に関するアンケートを実施しスタッフの働きやすさの改善に努めました。結果としてスタッフ間の会話が増え、取り組み後のアンケートでは9割以上のスタッフから「働きやすくなった」との回答を得ることができました。
実際にスタッフの働きやすさを改善することができたことは職場環境管理を行う産業保健師の業務とも共通する貴重な経験がであったと思います。したがって、誰とでも円満な関係性を築くことができ、年齢や性別関係なく周りに働きかけることができるところは保健師として働く上で活かすことができる私の強みであると考えます。
他にも「誰とでも仲良くなれる」という長所であれば
患者さんやご家族と良好な関係を構築できたことでうまくいった経験等があればその具体的な内容を書けば良いですし
意外とどんな経験でもうまく言えばアピールポイントの具体例として使えるものです
転職活動は次の職場とのお見合いのようなものなので
「そちらが求める人物像や条件にこれだけ自分は合致してますよ!」
ということをアピールしていくことが大切です
嘘や誇張表現はもちろんいけませんがアピールできる経験や能力はなんでもポジティブに言い換えて自己PRに使っていくと良いでしょう
その他|転職活動で自己PRに使える!看護師の長所
- 患者さんの小さな変化に“気づく力”
- 患者さんやご家族の話を傾聴する力
- 多重業務をこなすスケジュール管理能力
- 知識と目の前の患者さんの状態を結びつけて考察できるアセスメント能力
などなど…
考えてみると何気なくこなしている看護師業務の中で身に付いた能力ってたくさんありますよね!
たとえ看護師の仕事が嫌で嫌で…という人でも自分の長所や能力を増やすことができたと考えると
大変で辛かった看護師の仕事も意味のある貴重な経験だったと思えてきませんか?
看護師から保健師へ転職する際の自己PR│まとめ
- 転職先が自分にどのような能力を求めているのか、アピールできる自分の強みは何かを考える
- 看護師の仕事の中でその能力をどのように身につけたか、自分の強みを活かした成功体験など具体的な事例を持ち出す
- 看護師の仕事の中で身につけた自分の強みを保健師の仕事にどのように活かしていくつもりなのかを伝える(自分の強みと転職先が求める能力の繋がりについて述べる)
以上が自己PRを考えるときの流れになります
保健師は看護師と比べると求人も少なく勤務先も行政や企業、学校等様々なので転職の際に対策を考えるのも大変です
しかし、どこに転職するとしても転職先が求める需要とこちらの強みである供給がうまく合致していることをどれだけアピールできるかということがミソになります!
少しでもこの記事が保健師に転職を考えている方の力になれたらいいなと思います
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