患者さんと何気ないお話をしたり段々と回復していく過程を見守ることができたり、時にはお看取り等辛いこともありますが仕事が楽しい!と看護師の仕事にやりがいを感じている人も多いと思います
しかしSNS上では看護師を辞めたい、辛いと語っている人が多いのも現実…
なぜそんなやりがいがあって楽しい看護師の仕事を辛い、辞めたいと思ってしまう人がたくさんいるのでしょうか?
看護師の仕事はやりがいがあって素晴らしい‼︎ですが、一方で心身ともにかなり消耗する仕事でもあります
キラキラした看護師ライフを思い描いて就職し、理想と現実のギャップに戸惑う人も少なくありません
なんとなくの仕事内容が分かっていたとしても、看護師業務以外の給料や勤務体制、人間関係等は実際に働いてみないとわからないもの…
今日はそんなやりがいのある看護師の仕事の大変な側面について書いていこうと思います
看護師の業務の中で大変なこと、辛いことももちろんたくさんありますが今回は看護師業務以外の大変なポイントについて書いていきます
身を粉にして働いているのにこれだけ…⁉︎|労働に対しての給料が安すぎる
看護師は一般的に高給取りと言われることも多いですが、体力と気力をものすごく消費する仕事であるにも関わらず実際のところ給料は夜勤をしてなんぼの世界…
身を粉にして頑張って働いているのに手取りはこれだけ…?と給与明細を見て目を疑うことも多いです
看護師の給料や懐事情については下記の記事に詳しく書いています
女性社会ならでは⁉│人間関係がツライ
近年男性看護師も増えてきているものの、看護師はいまだに大多数が女性であり女性ならではのギクシャクも多いです
これまで見てきた中では、女性にはめちゃくちゃ厳しくても男性看護師には優しいというお局も結構いましたね
また女性ばかりだとどうしても妬み嫉みがあらわになることも多いです
後輩の結婚や妊娠に対して嫌味を言ったり、先生と仲良くしている後輩に目をつけて厳しく当たったり…
一般企業等普通の職場ではありえないような幼稚な嫌がらせや嫉妬が溢れていたりもします
そして患者さんの命を預かっており責任のある仕事なだけあって救急外来やICU等のユニットでは特に忙しいときのピリピリした雰囲気は拭えません
人間関係に関しては入ってみないとわからないですし、本当に職場によるので学生さんが就職先を探す際に見極めるのは難しいと思います
知り合いのいる病院の話を事前に聞いても病棟によってかなり人間関係の良し悪しも異なるというのが現実ですしね
オシャレができない?│ネイルやヘアカラーの自由度が低い
看護師には患者さんが安心できるよう清潔感のある身なりが求められることが多くネイルができないのはもちろん、髪色の規定も厳しく取り決めている病院が多いように感じます
実際髪色でオシャレをしたいと思ったら、髪をまとめた時に隠せる毛先やインナーカラーで楽しむくらいになってしまいます
美容系のクリニック等では制限がないのかもしれませんが、主にご高齢の方と関わる大きな病院ではマツエク禁止など厳しい制限があるところも…
実際病院に設置してある患者さんからのご意見板を見てみると看護師の髪色や身なりに関して投書してこられる方も時々います
また、結婚指輪に関しても付けられないことが多いです
以前私が勤めていた病院では結婚指輪をつけて仕事をしている先輩もいましたが、排泄物や吐物の処理をすることもあり私自身は汚れるのが嫌なので仕事中はつけたくないですね(笑)
ですが、仕事で指輪をつけないとなると休日くらいしか結婚指輪をつける機会がなくなるので少し勿体無い気もしますし寂しいですね
一方で仕事中はナース服に着替えるため出勤する際の服装にオフィスカジュアル等制限がなく、よっぽど露出が激しいものでない限り仕事の日も好きな服を着ることができるのは看護師のメリットかもしれません
独身のうちしかできない?│交代勤務と家庭の両立はかなり厳しい⁉︎
ママさんナースを見ていると小さなお子さんを育てながらの夜勤はかなり大変そう…
私自身夜勤前はギリギリまで寝て、夜勤の日の晩御飯も夫にセルフでお願いしていましたが子どもがいるとなるとそうはいきませんよね
夜勤の日も朝早くから起きて朝ごはんの準備をし子どもを送り出して、掃除や買い物、晩ご飯の準備まで済ませて夕方出勤…ここから16時間以上働くんですよ⁉︎
そんな生活絶対私にはできない…話を聞くだけでも本当に尊敬します‼︎
実家が近かったり、旦那さんが融通の効く仕事だったり強力なサポートが得られる場合は別かもしれませんがママさんナースは一体いつ休んでいるんだろうといつも気になります
そういった生活はやはり体力的に厳しいので病棟の仕事が好きでも子育て中は外来への異動や夜勤のないクリニックへ転職せざるを得ない状況になるのも事実です
子どもが何歳になるまで時短勤務や夜勤の免除がされるかも病院によって異なるため、結婚や出産をしても働き続けたい!という人は就職前に病院の規定も要チェックです!
休みが読めない…│休み希望は月○日まで⁉
クリニックなど日勤だけの職場でない限り看護師はほとんどの職場がシフト制になると思います
したがって大体の看護師が月末にならないと翌月のシフトが分からず予定がなかなか組めないというのが現実…
休み希望を出せばいい!と思う人もいるかと思いますが、シフトを組む上司によっては
「希望を書くのは月に○日までにしてね」
「○人以上休み希望がかぶらないようにしてね」
などとの制限がある場合も…
そして希望の取り方によっては新人の頃は先輩の目が気になってなかなか希望を書きづらい雰囲気もあります
私が新卒の時働いていた職場は壁に貼りだされた用紙に希望を書き込んでいくシステムで、厳しい先輩は新人の休み希望を事細かにチェックしていました
ですので希望が締め切られる当日にばれないようこっそり希望を書くようにしていました
職場によってはパソコンに休み希望を入力するシステムのところもあるようで自分とシフトを組む上司しか希望を確認できないところもあるようですが…
希望が重なると交代をお願いされることもありますし、すべてを希望通りにするのはなかなか難しいですよね
一番貢献してるはずなのに‼︎│コロナ禍での制限はどんな職種より厳しい
コロナ禍で医療職は最も世の中に貢献していたと言っても過言ではないと思いますが、病院から課される制限は一般の人よりもかなり厳しいものでした
緊急事態宣言が解除されて、感染者数が減ったときもいつまでたっても会食禁止、県外への旅行も禁止
コロナ禍で私は感染症病棟で働いていましたが、自分はコロナの患者さんのために必死に働いて厳しい制限を課されているにも関わらず遊び回っている人たちをSNSで見るとものすごく複雑な気持ちでした
ここ数年はそういった制限で少し理不尽さを感じでいた看護師も多いのではないでしょうか
コロナの患者さんを受け入れることにより業務の体制もがらっと変わり、それが原因で退職していった人もちらほらいました
コロナが世界的に流行するまで、未知のウイルスが蔓延してこんなにも行動制限が課されるなんて誰も想像できませんでしたよね
コロナが5類になってからその制限は徐々に緩くなってきてはいますが、感染拡大当初はかなりつらい思いをしました
実は看護師のココがツライ!│まとめ
- ハードワークに見合っただけの給料がもらえないことが多い
- 女性社会で人間関係が良くない職場も多い
- 髪色やネイル等規定が多く思い通りにおしゃれができない
- 子育てをしながら交代勤務はかなり大変
- シフト制のため休みが読めず予定が組みにくい
- コロナ禍での制限がどんな職種よりも厳しい
実際に看護師として働いてみるともっといろいろと大変な側面は見えてくると思いますが、事前にこんなところが大変!となんとなくでもわかっていれば心の準備もできるため入職後に理想と現実のギャップで苦しむことも少ないかと思います
この記事が看護師を目指す皆さんの役に立てればいいなと思います
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