看護師として働き始めるときに一番気になるのが職場の人間関係ですよね
その中でも自分の担当指導者であるプリセプターがどんな人かということは新人さんにとって特に大切だと思います
とはいえ人対人ですからプリセプター、プリセプティで合う合わないがあって当然です
プリセプターをしている先輩もお局と言われる大先輩も全員新人時代を経験しているわけですから
基本的に「新人さんは仕事ができなくて当然」ということはわかっています
(世の中いろいろな人がいるので例外はあるかもしれませんが…
むしろ何年も先に看護師になった自分よりも入職当初から技術が上手で完璧なアセスメントができる新人さんがいたらそれはそれでこわいです!(笑)
全新人が卵からかえったばかりのひよこと考えるとみんなはじめは何もできなくて当然!
したがって、看護師として同じスタートラインに立っている新人さんが職場で愛されるかどうかはその他の要因で決まるということです!
せっかく頑張って国試を乗り越え、看護師になってからも一生懸命勉強を続けている新人看護師の皆さんが人間関係を理由に挫折し退職してしまうのはもったいないことです
(看護師以外にやりたいことがある等その他の退職理由は置いておくとして…
同じ看護師としてそんな貴重な新芽が摘まれてしまわないよう、今日はプリセプターを過去に経験した立場から新人さんへのアドバイスについて書いていこうと思います
素直であれ!│分かりません 自信がないです は正直に言おう!
私が後輩に指導をしてきて一番悲しかったことは嘘をつかれることでした
「嘘をつかれる」というと大事に聞こえますが、実際は大げさなものではなく小さな嘘の積み重ねです
以前自分が教えたことがあることを「初めて見ます」「聞いたことがありません」と堂々と答える子って意外と多かったんですよね
しかも一度や二度じゃなく何度も…
せめて「前教えてもらったんですけど、自信がないのでもう一度教えてもらえますか?」と正直に言ってくれれば「仕方ないなぁ、じゃあ一緒にもう一回確認しようか!」となるのですが
「やったことがありません!」と断言されるとこちらはそれ以上もう何も言えなくなります
もちろん直近に確実に教えたばかりであれば「こら、前に教えたよ!メモ帳見ておいで!」と言いますが…
新人さんとしては「一度教えてもらったのにわからないなんて言えない」と考えてしまうのかなと思いますが、教えた先輩って意外と教えたときのことを覚えています
ですから、しれっとしていても嘘をついたことに気づいていて信頼が失われることも多々ありますから気を付けてくださいね!
何かを頑張る必要はありません!ただ正直になればいいだけですからね!
初めてのこと、失敗もあって当然!│その分すぐに報告しよう!
逆にやったことがない初めての技術を先輩に言わず一人でやりに行こうとするのも絶対にNGです!
初めてであることを正直に言ってくれた時こちらとしては「言いづらかっただろうけど正直に言ってくれてありがとう」くらいの気持ちです
逆に「なんで初めてなのよ!!」と新人を叱るような先輩は人としてどうかと思いますし、そんな先輩は看護師として目標にする必要もありません
新人時代は緊張もしていますし先輩に強い口調で言われるとショックを受けてしまうかもしれませんが
「え、なんで怒ってんのこの人…(笑)??」くらいに考えられるようになるといいですね(笑)
もしもあなたが独断でなにかをして何かあったとき最終的に迷惑を被るのは患者さんです!
患者さんに危険が及ぶ可能性があれば先輩は怒って当然ですので初めてのことは「初めてです!」と自分から発信できるようになりましょう
実際私もフォローする自分に迷惑をかけられた時はそこまで怒ることはありませんが、患者さんに迷惑をかけたとなるとしっかり指導をするようにしていました
また、何か失敗してしまったときも同様に気づいた時点で”すぐに”報告しましょう
フォローという名目上新人さんが独り立ちするまでその最終責任を負うのはプリセプターをはじめとしたフォローの先輩です
初めてのことや失敗をしたときに怒られるのがこわい、これくらい大丈夫かも…と隠蔽したくなる気持ちはわかりますが”早めに”先輩に相談しましょう
たとえ新人であれ看護師としての責任はつきものです
新人看護師には”何かあればすぐに先輩に報告する”という責任があります
逆にきちんと報告できた時点で新人さんの責任を果たしてますから100点満点!
その後の判断は先輩や上司に委ねることができますし、報告した後のことは先輩や上司の責任になります
正直に報告できた時は「よし!先輩にきちんと報告したし私の責任は果たしたぞ!」と自分を褒めてあげてください!
自分を守るためにも”早めの報告”を心がけましょうね!
ありがとう ごめんなさいが言える子であれ!│謙虚さは大切
世の中には同じ失敗をしてもこっぴどく怒られる人と「まーたあいつか!仕方のないやつだな!」と大目に見てもらえる人がいますよね
その違いってざっくり言えば愛嬌なんですよね
生まれ持って愛嬌があって何をしても周りから愛されるような人も中にはいますが、やはり大切なのは謙虚であることだと思います
極端な話ですが、寝坊して遅刻した時でも言い訳をせず「寝坊しました!すみません!」と潔く謝れる人の方が愛されたりしますよね!
新人さんは一つ一つの仕事に時間がかかるのも当然でどうしても周りからフォローしてもらうことも多いかと思いますが、新人さん自身に「フォローしてもらって当然」と思われてしまうと先輩も報われません
先輩も人間ですから「いつもありがとうございます」「ご迷惑をおかけしてすみません」の一言があれば頑張れます
そして自分が何気なくやっていることに気づいて「ありがとうございます」と感謝してもらえると嬉しいものです
後輩としてももちろんですが、人としてお礼や謝罪はしっかりできる人になりたいですね!
明らかに確信犯!!│手抜きや気づかないふりは絶対NG
新人さんが仕事ができないのは当然…
で、す、が、仕事ができないことと明らかに手を抜いているときの違いは見ていてわかるものです
新人さんから引き継いだ患者さんのおむつが確実に何時間も交換していないような爆発の仕方をしていたり、ずいぶん前に届いた薬を処理せずそのまま帰っていたり…患者さんのシーツが汚れたままになっていたり…
できない、時間がかかるのは仕方のないことですが明らかに次の勤務者や患者さんに迷惑がかかることを見て見ぬふりするのは絶対にNGです
めんどくさいことを見て見ぬふりする看護師って新人さん以外の先輩にも意外といるもので…
そういった看護師って患者さんへの対応やケアも結構テキトーだったりするんですよね…
私は自分が指導する子にはそんな看護師になってほしくないので、手抜きしない癖をつけてほしいと常々思っています
応用編│気遣いができる子は愛される
仕事に慣れて自分の仕事をこなせるようになってきてからの応用編ですが…
患者さんの部屋やナースステーションの物品補充、誰がするか決まっていないような救急カートのチェック等ができるようになると「あの子は気遣いができる子だね」と周りから一目置かれます
もちろん自分の仕事を終わらせるのが第一ですが、余裕があるときには世間話をするばかりでなく周りのことにまで気遣いができるようになると巡り巡って自分が困ったときも手伝ってもらえるようになりますよ!
新人さんに聞いてほしい│プリセプターの思い まとめ
- 嘘はつかない!習ってないという言い方ではなくわからない、自信がないということを正直に言おう!
- 初めてのことは正直に初めてと伝えよう!
- 失敗は気づいた時点で先輩に報告しよう!
- 感謝と謝罪を伝えられる子になろう!
- 仕事ができないことと手抜きをすることは違う!気づかないふりをしないで!
- 仕事に慣れてきたら周りのスタッフにも気を配れるようになろう!
こうやってピックアップしてみると人として当たり前のことばかりですが
当たり前のことを当たり前にできない人って意外と多いんです
看護師はいまだに新人さんの肩身が狭い世界ですが…
新人さんものびのびと働きやすい職場が増えるといいなと思います
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